マネジメントという言葉は、だいたいの人なら聞いたことがあり、大半の人は理解もしていると思います。しかし中途半端にしか理解しておらず、間違った理論で運営をしてしまっている人もいます。
なので、いまさら?という人も多いと思いますが、マネジメントについて記事にしました。
マネジメントとは実際になに?
マネジメントを簡単に説明すると下記のようになります。
- 計画(Planning): 目標を設定し、その目標を達成するための戦略や行動計画を立てること。
- 組織化(Organizing): 資源やタスクを適切に配置し、組織構造を作り上げること。
- 指揮(Leading): チームや個人を動機づけ、指導し、指示を出すこと。
- 統制(Controlling): 進捗状況を監視し、必要に応じて計画や行動を修正すること。
もっと詳しく説明すると
- 計画(Planning)
計画はマネジメントプロセスの第一歩であり、目標設定とその目標を達成するための具体的な手段を決定する段階です。計画には以下の要素が含まれます。
目標設定: 長期的および短期的な目標を明確にし、具体的で測定可能な基準を設けること。
戦略策定: 目標を達成するための全体的な方針やアプローチを決定すること。
行動計画: 戦略を実行するための具体的な手段やステップを定めること。
リソース計画: 必要な人材、資金、設備などのリソースを特定し、これをどう配分するかを決めること。
リスク管理: 予測されるリスクを識別し、それに対する対策を考えること。
- 組織化(Organizing)
組織化は、計画された戦略と行動計画を実行するためのリソースを最適に配置し、組織構造を整える段階です。組織化には以下の要素が含まれます。
職務設計: 各役割や職務の内容を定め、それぞれに必要なスキルや責任を明確にすること。
組織構造: 階層や部門の設計、権限と責任の分担を行うこと。
チーム形成: 適切な人材を採用し、効果的なチームを形成すること。
リソース配置: 人材や資金、設備などのリソースを適切に配置し、効率的な運用を図ること。
- 指揮(Leading)
指揮は、組織のメンバーを動機づけ、指導し、方向付ける段階です。効果的なリーダーシップは、チームのパフォーマンスを最大化するために不可欠です。指揮には以下の要素が含まれます。
リーダーシップ: 組織のビジョンや目標を示し、メンバーにそれを追求する意欲を持たせること。
コミュニケーション: 明確でオープンな情報共有を行い、メンバー間の連携を促進すること。
モチベーション: メンバーのやる気を引き出し、維持するためのインセンティブやサポートを提供すること。
意思決定: 組織の方向性や方針に関する重要な決定を行い、適切なアクションを取ること。
コンフリクト管理: 組織内の対立や問題を効果的に解決し、良好な人間関係を維持すること。
- 統制(Controlling)
統制は、計画が適切に実行されているかを監視し、必要に応じて修正を加える段階です。統制には以下の要素が含まれます。
パフォーマンス評価: 進捗状況や成果を測定し、目標達成度を評価すること。
フィードバック: パフォーマンス評価の結果を基に、改善点や成功要因をフィードバックし、組織全体の学習と改善を図ること。
修正行動: 計画からの逸脱を発見した場合、適切な修正措置を講じること。
基準設定: 成果を評価するための基準や目標を設定し、これに基づいて進捗を管理すること。
リスク管理: 発生した問題やリスクに迅速に対応し、組織の安定性を維持すること。
これをX(旧Twitter)的に140文字に要約すると…
マネジメントは、組織の目標達成のための計画・組織化・指揮・統制のプロセスです。計画で目標を設定し、組織化でリソースを配置、指揮でメンバーを動機づけ、統制で進捗を管理します。
このマネジメントを訪問介護に置き換えてみると
1. 計画(Planning)
ケアマネージャーからのケアプランをもとに、訪問介護計画書を作成します。主にサービス提供責任者が担当します。
計画書は、与えられた仕事内容の中で利用者さんに対してニーズに合ったサービスを実施する為の目的を明確にするものです。
2. 組織化(Organizing)
サービス提供責任者や管理者が、そのサービス内容に適したスタッフ(ホームヘルパー)を選び、担当スタッフを組織化する。これは身体介護、生活介護、その他様々ある中で、そのサービスを得意とするメンバーで組織化します。
3. 指揮(Leading)
サービス提供責任者が、計画書や手順書などを整備し、その内容通りに実行できているか、問題は起きていないかを管理し指示を出します。
4. 統制(Controlling)
統制については、主に管理者とサービス提供責任者で行なうものとして、一定期間でその計画が正しかったのか?方向修正が必要か否か、もっと効率よくできる方法はあるかどうかの評価をするのです。
まとめ
現場よりの視点からマネジメントを考えると、上記のようなことになり分かりやすいですよね。ただ実際はこれだけではなく、経営的な視点からするともっと違う内容になるのは当然のことです。
マネジメントと難しく考えるのではなく、シンプルに考えることも重要と思います。
この記事へのコメントはありません。